自分は前職で2年・1年・6ヶ月と3回の短期離職を経験した後、テックキャンプ(旧テックエキスパート)というプログラミングスクールを経て、未経験から29歳でエンジニアとして転職することができました。
ちなみに前職は税理士業界で働いており、ITの知識は全くのゼロでした。
この記事では、自分が未経験からエンジニアに転職に成功するまでの流れを実際の経験談をもとにご紹介したいと思います。
特に20代後半から未経験でエンジニアに転職したいと考えている方、短期離職を繰り返してしまった方はぜひご参考下さい。
Contents
短期離職はエンジニアの転職活動でも影響するのか?
転職活動を始めた当初、自分はプログラミングスクールから紹介された求人を手当たり次第に応募していました。
20社ほど応募したのですが、結果として書類選考を通過したのは3、4社で書類通過率は1〜2割程度でしたね。
書類で落とされた理由として最も多かったのが、やはり短期離職を多く経験しているということでした。
ただ、その後、自己分析によってより考えを深掘りしてさらに20社応募した結果、書類通過率は3〜4割程度に改善することができました。
この違いは、自分の中でエンジニアとして何がやりたいとかという目的意識がハッキリとしたことで行動が変化したことが大きかったように思います。
最初に20社応募した時はエンジニアとしては業務未経験で、短期離職も複数経験していたこともあり、数打ちゃ当たる考えでこれまでのキャリアとは全く関係のないような企業にも応募していました。
経歴面のハンディが大きい分、応募数が多ければなんとか内定をもらえるだろうと考えていたことはむしろ大きな間違いだったのです。
書類選考に落ちまくった後、自分はなぜプログラミングを学習しているのか、なぜエンジニアになろうと思ったのか、エンジニアになって何をやりたいのかを改めて考え抜き、応募する企業も厳選するようになった結果、書類選考率は改善することができました。
重要なのはエンジニアとして実現したいことは何か
上記でも述べたように、エンジニアの転職活動においても短期離職は影響するものの、これまでに自分が培ってきた経歴とエンジニアとしてやりたいことに一貫性があれば、短期離職はさほど影響することはないです。
一方で、自分がエンジニアとして実現したいことと、応募した企業の業務内容や企業が提供できる環境とでズレが生じるようであれば、短期離職の場合ほぼ落とされると言って間違い無いでしょう。
企業側としては業務未経験の人材を雇うことはリスクであることから、求職者の過去の経歴を踏まえながらエンジニアとしてのポテンシャルを見極めます。
そのため、企業側として提供できる環境とマッチするのであれば少なくとも書類選考で落とされる可能性を抑えることはできます。
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短期離職者の転職活動で必ず準備するべき2つのこと
ここからは、自分が転職活動で実際に自分が提出した職務経歴書や面接で質問された例をもとに解説していきたいと思います。
①職務経歴書の書き方は要注意
以下の3点は要チェックです。
- 過去に積んできた経験の棚卸しをしっかりと行う
- 経歴をもとにエンジニアとして実現したいことを論理的にまとめる
- どのような技術を学習したのか
こちらの記事で転職活動で自分が実際に活用した職務経歴書もまとめてますので、ぜひ併せてご覧ください。
過去に積んできた経験の棚卸しをしっかりと行う
企業側が短期離職者に対して一番懸念していることは、入社してもすぐに辞めてしまうのではないかという先入観にあります。
つまり、その先入観を覆すためには、これまでの経歴からなぜその企業に応募したのか、具体的にやりたいことまで全て一貫性を持っていることが重要です。
職務経歴書の書き方が曖昧だと、おそらく書類選考の段階ではねられるので要注意です。
経歴をもとにエンジニアとして実現したいことを論理的にまとめる
たとえ前職がエンジニアの仕事とは全く関係のない経験だったとしても、活かすことができる場面は必ずあります。
例えば一般企業で営業を経験してきた人であれば、どのような機能を追加すれば、ユーザにとって便利なITサービスを提供できるのかといった視点を持つことができるでしょう。
あるいは、医療や介護といった人手不足の職場で働いていた経験のある人だと、業務効率化の視点でより具体的なアドバイスができることでしょう。
自分の場合も会計業界で働いていたこともあり、バックオフィス業務の効率化に関係するような自社開発系のWeb企業や受託企業からのアプローチもありました。
よって、そうした前職での経験が直接的に関わってくるような企業を中心に応募してみると、書類選考率は高い傾向にあります。
このように自分の経験に即したアピールは一番説得力が増しますので、もちろん、行きたい企業にどんどん応募するのは問題ありませんが、一貫性を持っているかという点については常に意識しておきましょう。
どのような技術を学習してきたのか
Web系の自社開発系のような難易度の高い企業を目指すのであれば、独学あるいはプログラミングスクールで何を学習してきたのかを具体的に伝えるだけでなく、ポートフォリオを作成して技術力をアピールする必要があります。
SESあるいは受託系のような企業だと、作成していなくても転職できる可能性はありますが、ポートフォリオは客観的な技術力の指標となり得る大事な材料なので、なるべく作成しておきましょう。
未経験からのエンジニアの転職活動は年齢に関わらずポテンシャル採用の側面が強いです。
ただ、企業側としてもなるべく教育にかかるコストを減らしたいと考えているのはどこも同じで、求職者が入社後にどれだけ即戦力として活躍してくれるのかを期待しています。
よって、行きたい企業の求人情報を確認しながら、開発環境に沿った技術を重点的に学習していくことをオススメします。
②面接でのアピールは前向きな表現を心がける
こちらの記事で転職活動の面接で質問された内容や逆質問もまとめてますので、ぜひ併せてご覧ください。
次に面接対策なのですが、特に気をつけて対策したいことは転職理由の表現の仕方です。
短期離職の場合だと、おそらくネガティブな理由で辞めることが大半ではないでしょうか。
まず、「人間関係で不満があった」という理由はどこの組織でも働く以上、あり得ることなので、間違いなくNGです。また「仕事が合わなかった」という理由も企業側にとってはストレス耐性が低く、すぐに辞めてしまうの人ではないかと捉えられる可能性が非常に高いため、伏せておいた方が良いでしょう。
大事なのは、前職の転職理由を聞かれて素直に上記のようなネガティブな理由を答えるのではなく、いかにネガティブな表現を抑えつつ、なぜエンジニアを目指そうと決めたのかという本題に軸をシフトしていくかという表現を心がけることです。
具体的な対策としては、プログラミングスクールのキャリアアドバイザーや転職エージェントを活用して面接練習を何回も行ってもらいのがオススメです。
企業の面接官は多くの求職者と面接のやり取りをしているため、あらゆる角度で質問することで求職者側の本音を引き出すことに慣れています。
面接官に質問を深掘りされてしまい、つい本音をポロポロと喋ってしまうということはよくあることです。
前職での転職理由は最小限に留めて、なぜ、エンジニアを目指したのか、エンジニアとして何を実現したいことを重点的に述べることで、面接官にこの求職者は前向きな人だという印象を持ってもらうように心がけましょう。
エンジニアになりたいという態度を行動で示す
根本的なことではありますが、なぜエンジニアになりたいと思って、エンジニアとして何がしたいのかということは内定を得るために非常に重要なポイントです。
私自身はクライアントの経理業務のサポートを行っていたので、プログラミングを通じた業務プロセスの改善に興味がありました。そして、前職でのExcelを使った業務改善やRPAというツールを目の当たりにしたことで、プログラミングに興味を持ちました。
また、本気でエンジニアになるために仕事を辞めてプログラミングスクールに通ったことも大きかったです。
働きながらプログラミングを勉強するという選択肢も全然問題なかったのですが、仕事を辞めたことで後に引けない環境を作り上げたことは結果的に良かったと思っています。
もちろんリスクはありますが、20代の場合、仮にうまくいかなかったとしても、やり直しはいくらでも出来ますので、本気でエンジニアを目指すなら短期間で集中して勉強できる環境を整えることをオススメします。
また、志望企業の面接官に対してもプログラミングを本気で勉強しているという姿勢を与えることができるので、この人は入社以降もしっかりと勉強を続けることが出来る人だという印象を持ってもらえる可能性が高くなります。
ちなみに自分が通っていたテックキャンプ(旧テックエキスパート)は20代だけでなく、30代でも仕事を辞めてエンジニアを目指している人達が大勢いらっしゃいますので、興味のある方は1度相談に乗ってみてはいかがでしょうか。
以上のことから前職での経験を基にエンジニアとしてやりたいことを具体的に述べたこと、プログラミングスクールでの学習経験のおかげで、エンジニアとしてのポテンシャルをアピールできたことは大きかったです。
まとめ
短期離職を経験してしまうと、どうしても考え方もネガティブな方向に向かいがちになることもあるかもしれませんが、そうした思考は必ず面接官に見抜かれてしまいます。
これまで経験してきたことをじっくりと見つめ直して、納得のいく転職を成功させましょう。