※2020年3月現在、「TECH::EXPERT(テックエキスパート )」は「TECH CAMP(テックキャンプ)」へと社名が統一されました。
※今回紹介するカリキュラムは2019年4月受講時のカリキュラム内容になります。
僕はプログラミング経験はおろか、Macbookの使い方もわからない状態でテックキャンプ(旧テックエキスパート)というプログラミングスクールを受講しました。
テックキャンプ(旧テックエキスパート)で学習するカリキュラムは膨大なので、全くの初学者だとかなり難しい内容となっています。
これからテックキャンプ(旧テックエキスパート)の受講を考えている人にはなるべく余裕を持って取り組んでほしいと考えて、この記事を書いてみることにしました。
下記の記事でも受講するまでに必要な準備についてまとめておきましたので、ぜひご覧ください。
ご紹介するカリキュラムはあくまでテックキャンプ(旧テックエキスパート)でのカリキュラムの流れになりますが、他のプログラミングスクールを考えている人もぜひ一つの参考としてご覧ください!
基礎カリキュラム(初日〜2週間目まで)
基礎カリキュラムではまず、Twitterのようなウェブアプリケーションを開発しながら以下のような内容を主に学習します。
- HTML、CSS
- Ruby、Ruby on rails
Webアプリケーション開発ではざっくり分けてWebの見た目の部分を担当するフロントエンドと機能面といった裏側を担当するサーバサイドに分かれます。
HTMLとはWebサイトを作成する上での基礎となる部分のことを指し、家に例えるなら骨組みと言って良いでしょう。
CSSは、その骨組みとなるサイトに肉付けをつけていくようなツールと考えてもらって大丈夫です。具体的にはサイトの全体のバランスや掲載位置を変えたり、文字に色をつけたり、拡大・縮小するようなことが出来ます。
よってHTMLとCSSはWebサイトにおけるフロントエンドを扱う言語ということになります。
一方でRubyとはプログラミング言語であり、開発を行なっていく上で必要な考え方を学んでいきます。そして、Ruby on railsはWebサイトをスムーズに開発するためのフレームワークのことを言います。
テックキャンプ(旧テックエキスパート)ではRubyとRuby on railsを主に扱いますが、こうしたプログラミング言語とフレームワークを活用した開発をサーバサイドと言います。
正直全くの未経験からこれらの内容を2週間でマスターするのはかなり難しいです。
さらにテックキャンプ(旧テックエキスパート)では2週間後に基礎カリキュラムの理解度を測るテストがあり、スクールが定めた合格点をクリアすることができなければ応用カリキュラムに進むことができません。
再試験もあるので、合格できなかったからと言って落ち込む必要は全くありませんが、学習カリキュラムの進捗が遅れてしまうと、予定の期間通りに卒業できずに延長となってしまう可能性もあります。
そのため少しでも早く理解を定着させるため、事前学習の期間からしっかりと学習をしておくことをオススメします。
応用カリキュラム(3~6週間目まで)

応用カリキュラムではLineのようなチャットアプリを開発しながら、以下の項目をメインに学習します。
- Javascript、jQuery
- Sass/Haml
- Gitを用いたソースコード管理
- SQL
- AWSによるサーバ構築
- ネットワーク
基礎カリキュラムもなかなかのボリュームですが、応用カリキュラムではそれをはるかに上回る学習量が待ち構えています。
JavascriptはWebサイトの見た目に動きをつけるといったさらに複雑なことが出来るプログラミング言語です。
SassとHamlはCSSとHTMLの上位互換とイメージしてもらえるとわかりやすいのではないかと思います。
また、Gitとは開発しているソースコードを管理するためのツールであり、応用カリキュラムではGithubというWeb系企業でもよく採用されているWebサービスを利用しながらメンターにコードレビューを受けることも多くなります。
SQLとは、情報を保存したり削除したりするといったデータベースを操作するための言語であり、Web開発を作成する上では欠かせない知識です。
最後に自身が開発したアプリケーションをWeb上で誰でも閲覧できるようにするためにサーバ構築の学習も行います。
具体的にはAWSというアマゾンが提供しているサービスを利用することで、サーバを構築していくことになります。
以上てんこ盛りとなっている内容になりますが、応用カリキュラムを終了することができなければ次の最終課題と就職活動サービスを受けることができません。
そのため、基礎カリキュラムを前倒しで終了させて、少しでも余裕を持って応用カリキュラムに臨むよう心がけましょう。
最終課題(7~10週間目)
※テックキャンプ エンジニア転職のチーム開発は80期(2020年6月20日開催)をもって終了となりました。
現在の最終課題は個人としてゼロからアプリケーションを作成し、自らサーバを構築してリリースを行うようです。
最終課題では初日のキックオフで決められたチームの人達と一緒に共同開発を行っていくことがメインになります。
自分の時はメルカリのクローンサイトを開発しましたが、現在はどうなっているかはわかりません。
応用カリキュラムで学んだ知識をアウトプットすること機会が多く、チームの人たちともコミュニケーションを取りながら開発を行なっていくことも出てくるので、実際の開発現場さながらの環境を経験することができます。
挫折させないためのサポート
テックキャンプ(旧テックエキスパート)では上記にも挙げたように非常に学習範囲が広く、大変かもしれませんが、途中で挫折させないためのサポートもしっかりと整っています。
テックキャンプ(旧テックエキスパート)ではライフコーチという日々のカリキュラムの進捗管理をサポートしてくれます。また、学習面でわからないことがあればメンターへの質問対応も充実しているので積極的に活用していきましょう。
一方で前半は自己学習がメインになるため、より主体的に学習していく姿勢が求められます。メンターへの質問も基礎カリキュラムの頃は全くわからない状態でも親切に教えてくれますが、応用カリキュラムになると何が理解できないのかを自分の言葉で表現し、自分で仮説→検証を試してから質問することが求められるようになります。
最後に
テックキャンプ(旧テックエキスパート)では10週間かけて約600時間分の学習量を詰めこんでいきます。
よって、学習期間に土日休みはほぼないと言って良いでしょう。
10週間ともなるとどうしても学習のモチベーションが上がらないような時期は出てきます。そういう時は自分がなぜエンジニアを目指そうと決めたのかをもう一度よく振り返ってみましょう。
テックキャンプ(旧テックエキスパート)の受講生には仕事を辞め、背水の陣で本気でプログラミングに取り組んでいる優秀な同期もたくさんいます。
ぜひご参考に!