プログラミング学習

SQLとPythonの違いを解説してみる

筆者の経歴
  • 税理士業界で4年弱、中小企業向けの税務・会計コンサルに従事した後、ITスキルゼロからプログラミングを学習し、30歳手前でIT業界にキャリアチェンジする。
  • RPAによる業務改善、テクニカルサポート、Webエンジニア、SEと経験を経て現在はフリーランスとして活動中。
  • 経理×ITを強みにバックオフィス人材に向けたITリテラシーの向上に役立つ記事を発信しています。

SQLとは?

SQL(Structured Query Language)は、データベースに保存された情報を操作・管理するための言語です。特に、データの抽出・検索・更新といった作業に優れており、会計ソフトや業務システムに蓄積された売上データや仕訳情報を効率よく分析するのに役立ちます。

Pythonと違い、SQLはデータベース内で完結した処理を得意とする点が特徴で、大量データを対象とした定型的な集計に強みがあります。

Pythonとは?

Pythonは、汎用性の高いプログラミング言語で、Web開発からデータ分析、自動化まで幅広く活用されています。

SQLと違い、Pythonは複雑な処理やフローを柔軟に構築できるのが特徴です。

会計業務においては、仕訳データの整形やExcelレポートの作成、さらにAPI連携による自動化など、手作業の削減に大きく貢献します。近年ではAIや機械学習との親和性も高く、注目を集めています。

SQLとPythonの活用事例

SQLとPythonは、それぞれ異なる強みを持ちながらも、会計や業務の効率化において相互補完的に使われることが多いです。

SQLはデータベースからの「データ抽出」や「データ分析」に特化し、会計データの集計や経費の傾向分析に適しています。

一方、Pythonは「PDF処理の自動化」や「Excel処理の自動化」など、日常的な業務の効率化に大きく貢献します。

両者を組み合わせることで、業務プロセス全体の自動化が可能になります。

SQL:データ分析

SQLは、売上や経費などの数値データを集計・分析するのに非常に適した言語です。たとえば、月次の売上推移や勘定科目ごとの支出割合を瞬時に出力することができます。

会計ソフトと連携したデータベースから直接情報を取得し、的確なデータ分析を行うことで、経営判断の質を高めることができます。

定量的な分析が求められる会計の現場で、SQLの知識は非常に有用です。

SQL:データ抽出

SQLを使えば、膨大な会計データの中から特定の条件に合致する情報を簡単に「データ抽出」できます。

たとえば、「特定の取引先との取引だけを抽出する」「〇月の交通費のみを集計する」といった作業が数行のSQL文で完結します。

日々蓄積される仕訳データの中から、必要なデータだけを素早く取り出せるスキルは、実務での大きな時短につながります。

Python:PDF処理の自動化

Pythonには、PDFファイルを読み取ったり、特定の項目を抽出・加工したりするためのライブラリが充実しています。

たとえば、請求書PDFから支払先や金額を自動で取得し、仕訳データに変換する「PDF処理の自動化」が可能です。

手作業での転記ミスを防ぎ、作業時間を大幅に短縮できるため、会計業務の効率化に直結します。定型フォーマットの書類が多い職場では特に有効です。

Python:Excel処理の自動化

Pythonは、openpyxlやpandasといったライブラリを使うことで、複雑な「Excel処理の自動化」が可能です。

例えば、毎月の帳票作成や集計作業、複数のシートからのデータ統合などを一括で処理できます。手作業で行っていたExcel操作をPythonに置き換えることで、ヒューマンエラーの削減と作業時間の短縮が実現します。

特に会計や経理部門にとって、日々の定型業務を自動化する強力な武器になります。

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SQLとPythonの学習方法

SQLは、まず基本的な構文(SELECT、WHERE、GROUP BYなど)を理解し、簡単なクエリから始めるのがおすすめです。

オンライン学習サイトや無料の演習環境を使えば、実践的に学ぶことができます。

Pythonも同様に、まずは文法やデータ構造を学んだうえで、実務に役立つライブラリ(pandas、openpyxlなど)に触れていくと良いでしょう。

学習の際には、実際の業務データを使ったミニプロジェクト形式が効果的です。

目的に合ったスキルを見つける

SQLとPythonのどちらを学ぶべきかは、業務の目的によって変わります。

データの抽出・分析を効率化したい場合はSQLが適しており、日々のルーチン作業を自動化したい場合はPythonがおすすめです。

会計×ITの現場では、両方を組み合わせることでより高度な業務改善が可能になります。

まずは自分の業務で何がボトルネックになっているかを見極め、それに応じたスキル習得を目指しましょう。


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