もともとエンジニアとして経験を積んできたものの、長期的なキャリアを見据えた時に経理の仕事にキャリアチェンジしたいという人は多いです。
エンジニアの仕事は技術の移り変わりが激しいことから、常に勉強が求められるため、40代50代でも仕事を続けることができるか不安というのが主な理由みたいですね。
自分も前職では税理士業界で働いており、一般企業の経理の人達とも一緒に働く機会が多かったのですが、エンジニアを辞めて経理職に未経験で転職する人はそれなりにいました。
ただ、未経験からの再スタートということもあり、正直やっていけるのか不安な人、そもそも転職できるのかと考えている人も多くいるのではないでしょうか?
そこで、今回はエンジニアから経理職へのキャリアチェンジについて少し解説して行きたいと思います。
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エンジニアから経理職に転職する人が多い理由
エンジニアから経理職に転職する人は下記のような理由が多いです。
手に職をつけることができるため
手に職をつけたいという理由でエンジニアを目指す人も多いように、経理職にキャリアチェンジしても専門性を磨き続けたいという人は多くいます。
エンジニアを目指す人は目的意識を持ってコツコツと努力ができる人が多く、その素養は経理職にキャリアチェンジしても多いに活かすことができるからです。
また、細かい作業にも集中して取り組み続けることができることから経理の仕事にも向いてる人が多い傾向にあると言えるでしょう。
論理的な仕事の進め方が似ているため
プログラミング的な思考能力ができる人は、経理や会計の仕事にも十分に応用が可能です。
会計に関わる仕事なので、数字を扱うことが多いのはもちろんなのですが、それぞれの数字の意味にはハッキリとした根拠が存在します。
そうした根拠立てた論理的な考え方はプログラミング的な思考とも似ていることから、エンジニアから未経験で会計の仕事に就いても早い段階で馴染む傾向があります。
経理とエンジニアの仕事は親和性が高いため
プログラミングやシステム構築の経験は、経理職に就いても多くの職場で重宝される可能性が高いスキルです。
会計業界で働いている人達はITリテラシーが低い傾向にあります。
そのため、具体的なスキルでいうとエクセルVBAのような業務効率化やネットワークやサーバ管理といったセキュリティ面でのサポートができるようなエンジニア出身だと採用の面でも非常に有利となるでしょう。
エンジニアが経理職へ転職するには?
年齢的には20代後半〜30代前半あたりがベスト
キャリアチェンジする年代に多い層としては、やはり20代後半〜30代前半ぐらいが多く、この年齢層であれば転職を成功させる可能性も高く、ポテンシャルを見込まれて採用してもらえる可能性が高いでしょう。
簿記2級は最低限取得しておくこと
応募資格として、簿記3級ないし2級程度は条件として挙げている企業が多いです。
3級だと会計の知識レベルでやや見劣りしてしまうので、最低でも2級は取得してから転職活動に臨んだ方が良いです。
ある程度エンジニアとしての社会人経験を積んだ人材であれば、下記の転職サポートサービスで1度、相談を受けてみるのが良いでしょう。
自分も前職ではMS-Japanを軸に履歴書添削や面接対策までサポートしてもらったことで転職活動をスムーズに行うことができました。
連絡対応もきめ細かく、経理・財務といった管理部門に特化した求人を紹介してもらえることもあり、未経験から経理職を目指す人はオススメです。
一方で簿記1級は税理士や公認会計士を目指すレベルの難易度で、一般企業の経理職となるとややオーバースペックな傾向があります。
そのため、転職してからより簿記の勉強したい人は簿記1級にチャレンジしてみるのもアリかもしれません。
IT業界の経理職を受けてみるのもアリ
現在、エンジニアが全体的に不足しているのと同様に、IT業界の経理職に関しても全体として人手不足の状況にあります。
また、IT業界の会計処理はソフトウェア会計のような特殊な処理もあることから、IT業界に関する背景知識を持っているエンジニアは有利な傾向にあるようです。
目安としてはITパスポートや情報処理技術者試験レベルの知識があれば、IT業界の経理で仕事をする場面でも活かすことができます。
よって、経理職でも特に業界のこだわりがなければ、IT業界を中心に応募することで転職の可能性はより高まるでしょう。
まとめ
ITスキルと会計知識の両方において専門性を活かすことができる人材は業界問わず、あらゆる業種で重宝されます。
自分自身も前職での会計スキルとエンジニアの経験を通じて、より幅広い視点で仕事に取り組むことができるようになりました。
ぜひご参考に!