自分はプログラミングスクールを経て、現在はRPAエンジニアとして社内外のRPAの導入に携わっています。
この記事では以下のような人に向けて執筆したものです。
- RPAエンジニアってそもそも何?
- RPAエンジニアを目指したいけど何をすればよいのかわからない
- 未経験からRPAエンジニアになると年収はどれぐらい?
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Contents
RPAエンジニアとは?
RPAエンジニアとはユーザ企業に対して、RPAツールを導入し、要件定義、設計・開発・テスト・運用・保守といった一通りの開発フローをサポートするエンジニアのことを言います。
RPAエンジニアの仕事内容
RPAエンジニアの主な仕事内容としては大きく分けて2種類に分類されます。
上流工程
上流工程とは要件定義→設計の工程を言います。
要件定義とは、クライアントからどういう業務を自動化したいのかといったことを具体的にヒアリングする工程で、可能な限り自動化できる業務を洗い出すためにコンサルタント的な役割も行います。
設計では、自動化できる業務を実現するための作業時間や人員を見積もり、実現する事でどれだけの業務時間の削減に貢献できるのかといったことを分析します。
下流工程
下流工程とは開発→保守・運用の工程をいいます。
開発では、要件定義や設計に基づいてRPAツールを用いながらシナリオを構築していく作業です。ただ単にシナリオを構築するだけでなく、クライアント側のニーズに沿った効率化を実現するため、正確な業務プロセスの把握も求められます。
保守・運用ではRPAを導入後の不具合やエラーの修正、あるいは質問対応といったサポート業務を主に行います。
以上から、本来エンジニアの仕事は上流工程と下流工程が独立してそれぞれの業務をこなしている場合が多いのですが、RPAエンジニアは上流〜下流まで幅広く対応していく能力が必要となります。
RPAエンジニアの働き方は?
RPAの仕事の進め方としてはまずユーザ企業に訪問し、RPAでどのようなフローを自動化したいのかをヒアリングします。
そのため、上流工程に関してはクライアントとやり取りを重ねることが多く、客先常駐がメインとなります。
一方で開発に関しては自社で行うことも多く、RPAのシナリオを自社で作成した後にユーザ企業で動作を確認し、修正が必要なようであれば再度作り直す、といった仕事の進め方となります。
未経験からのRPAエンジニアの年収は?
未経験からRPAエンジニアに転職した場合、年収は300〜400万円ぐらいと見込んでおいた方が良いでしょう。
この金額の差には、前職での経験がどれだけ加味されるかによります。
ちなみに自分は前職が税理士業界で働いていたこともあり、初年度の年収は約380万円と通常の未経験エンジニアの年収と比べると高かったです。
そのため、もし年収を少しでも上げたいと思ったら、これから述べることをあらかじめ意識しておくことをオススメします。
未経験からRPAエンジニアになるには?
自分が転職活動の際に提出した職務経歴書の一部です。ぜひご参考ください。
未経験からRPAエンジニアを目指す場合、以下のような経験があると転職の成功率が高まるでしょう。
バックオフィス業務の知識
自分がRPAエンジニアとして転職を成功することができたポイントの1つとして、簿記の資格を保有していたことや経理業務の実務経験を有していたことが挙げられます。
特にRPAは事務部門での業務効率化を要望する企業も多いので、たとえエンジニア未経験であっても、バックオフィスの一連の業務プロセスの流れを理解できる人材は重宝される傾向にあります。
そのため、現在一般企業に勤めている人は、まず事務部門といったバックオフィスの経験をあらかじめ身につけておくと、転職活動の際の志望理由でアピール材料となるでしょう。
プログラミング等の学習経験
プログラミングの学習経験はRPAエンジニアを目指す上で必須の要件です。
RPAエンジニアとしての最初の仕事はまずRPAツールの使用方法を習得し、使いこなすことです。
RPAツールにも様々な種類があり、どのツールを使用するかは入社してみないとわかりません。
ただ、どのRPA開発においてもプログラミング言語の知識が必要不可欠なのです。
そのため、未経験からRPAエンジニアを目指すには、やはり最低限のプログラミング知識がないと書類選考で落ちる可能性が高いです。
ちなみに自分は前職を辞めて、テックキャンプというプログラミングスクールで学習に専念しました。
面接では本気でエンジニアを目指しているという姿勢を評価してもらい、結果的にキャリアチェンジに成功することができました。
ただ、RPAエンジニアを目指すのであればまずエクセルVBAを独学で学習することをオススメします。
エクセルVBAを習得し、実際の日常業務にも活用した事例等があれば、意欲の面でも大きなアピール材料となるでしょう。
また、基本情報処理技術者試験もエンジニアで働く上での基礎みたいな知識なので、勉強しておくことをオススメします。
もし独学だと厳しいと感じるようであれば、下記のようなプログラミングスクールで学習してみるのもアリです。
KENスクールでは初心者でも気軽にエクセルVBAを学習できるコースが用意されており、テックキャンプと比べても料金はかなり低いです。
顧客との対人折衝能力
RPAエンジニアとして働くためには、プログラマーとしての専門知識だけでなく、クライアントからの要望を正確に聞き取るためのコミュニケーション能力も重要な要素です。
そのため、以下のような経験があればアピール材料となるでしょう。
- 営業経験
- コンサルティング業務
- サービス業での経験etc…
RPAエンジニア求人の探し方
①転職サイトや転職エージェントを活用する
自分が未経験から以下のツールを活用してRPA求人を探しました。いずれもIT業界やエンジニアに特化したサービスで、未経験からでも活用することができます。
- Green
- ワークポート
Greenは求職者と企業側が直接やりとりを行なって選考を行う転職サイトです。
Greenでは企業側が求職者の職務経歴書をチェックして、マッチしそうであれば「気になる」というシステムを使ってアプローチされることがあります。
自分も職務経歴書にRPAの興味を具体的に記述したり、業務効率化に関する業務に携わりたいということをしっかりと伝えていたので、企業側からアプローチされることもありました。
よって、未経験からRPA求人を探すという意味では、Greenが1番効率よく転職活動を進めることができるのではないかと思います。
一方でワークポートは転職エージェントからの紹介で、求人だけでなく、履歴書の添削や面接対策も行なってくれるので、併用して活用していました。
②プログラミングスクール経由から探す
他には、プログラミングスクール経由で紹介された求人から探してみることもアリです。
テックキャンプはWebエンジニアを目指すことをコンセプトとしているので、RPA単体の求人はかなり少ないですが、SES経由でRPAの案件に携わる企業を探したりすることができます。
RPAエンジニアの募集要項
RPAエンジニアの求人の募集要件として、以下のような内容が記載されいる企業が大半です。
- RPAツールの使用経験の有無
- 業務知識の有無
RPAツールの使用経験の有無
RPAツールにはプログラミングの知識を必要としないテンプレート型と必要とする開発型がありますが、大半のツールはテンプレート型です。
ただテンプレート型であっても、RPAエンジニアとして業務を行う上ではやはり最低限のプログラミング的な知識が必要となるため、使用経験の有無を確認する企業が多いのです。
また、RPAの使用経験がなくとも、Excelマクロの使用経験やプログラミングスクールでの学習経験があれば、選考において有利となるでしょう。
業務知識の有無
RPAの導入事例として挙げられるものが多いのが、事務作業に関わる業務の効率化です。
そのため、人事労務、営業管理、総務、経理といった事務部門に関する業務知識があれば選考において有利となるでしょう。
以上のことから、自分自身もプログラミングスクールでの学習経験と前職での税理士業界での実務経験で会計知識を持っていたことが採用に繋がったのかなという風に考えています。
全体的にRPA求人は東京に多い傾向
RPA市場はまだまだ東京に集中しているため、未経験からRPAエンジニアを目指すとなると東京で求人を探した方が転職できる可能性は高いでしょう。
一方で東京以外の地方でもRPAの導入事例は徐々に増えており、RPAエンジニアの需要は今後も一定の伸びは期待できるかと考えられます。
まとめ
RPAエンジニアは最近言われるようになってきた仕事ということもあり、長期的な動向はまだまだ不確かな部分もあります。
ただ、働き方改革の影響もあり、業務の効率化を推進するエンジニアのニーズは今後も高まりますし、RPAエンジニアとして経験を積んだ後、さらに高度なエンジニアとしてキャリアアップする選択肢も見えてくるでしょう。