エンジニア転職

[経験談]就職するなら経理とエンジニアどっち?

経理 エンジニア どっち
  • 経理とエンジニアの仕事に興味があるけど、違いがいまいちわからない。

今回の記事では、経理とエンジニア働くならどちらが良いかについて経験談も踏まえて詳しく解説していきます!

記事の筆者の経歴
  • 税理士業界で4年弱、中小企業向けの税務会計コンサルを経験した後、IT知識ゼロからプログラミングを学習し29歳でエンジニアにキャリアチェンジ
  • RPAによる社内業務改善、テクニカルサポート、Webエンジニアを経て現在はPLとしてECサイトの開発・運営に携わる。

経理とエンジニアは全く異なる専門職

一般的に経理の仕事はまず簿記の資格する必要があること、またエンジニアの仕事はプログラミング言語を学習した上で業務をこなすというイメージは誰しもがお持ちかと思います。

どちらの仕事も就職前の段階である程度の専門知識が必要とされますが、実際の業務に入ると両者は仕事の進め方や働き方の面で様々な異なる点もあります。

①ミスに対する考え方

経理はとにかく第一に正確さが求められる仕事です。

月次処理と呼ばれる業務では、現金や預金残高を1円たりとも間違えることは許されませんし、経費の数字を1桁間違えようものならば、クビに関わる惨事に発展するかもしれません。

そのため、日常業務においても些細なミスでも叱責されることは珍しくなく、社員の雰囲気も正確で、キッチリとした人が多い印象です。

一方でエンジニアは効率さが求められます。

できるだけ冗長なソースコードは省き、無駄なプロセスを徹底的になくすといった傾向が多いからか、雑談のようなコミュニケーションを好む社員はあまり多くありません。

もちろん、成果物の完成度に関しては正確さを求められますが、それまでの作業プロセスはとにかく手を動かして、実行して、エラーを吐けば原因を確認といったようトライアンドエラーをひたすら繰り返す能力が求められるのです。

②仕事の習熟スピード

経理は長期的なキャリアの積み重ねが必要とされる仕事です。

上記でも述べましたが、経理は正確さを求められるだけでなく、経験が上がるにつれてスピードも重視されます。

この2つの能力をしっかりと身につけるためには、5〜10年程度の長いスパンが必要かなと個人的に感じます。

一方で、エンジニアはより実力主義の傾向が強いです。

もちろん、エラーの解決スピードやプログラミング言語といった知識の部分は経験者の方が勝りますが、アルゴリズムやプログラミングの記述に関してはややセンスが求められる印象があります。

また、業務でも結果が求められるタスクが多いので、アウトプットを出せていれば2年目でプロジェクトリーダーや教育に抜擢されることも少なくありません。

③日頃の勉強量

経理は簿記2級があれば、後は実務をこなしながら業務内で勉強するとそこまで苦労することはないでしょう。(大企業の経理やIPOを目指すベンチャー企業はさらに勉強が必要ですが)

一方で、エンジニアは業務外でも勉強をしないとやや厳しいかもしれません。

エンジニアといってもインフラやWeb系、SEなど多岐にわたるのですが、開発に携わるのであれば、主体的に自己研鑽を積む姿勢が必要となるでしょう。

就職するなら経理かエンジニアどっち?

将来性はエンジニア

将来性を考えると、圧倒的にエンジニアの方が上です。

まともにプログラミングを書ける人材であれば、おそらく仕事に困ることはないでしょう。

特に近年はSaasと呼ばれるクラウドサービスが普及していること、またあらゆる企業で人工知能を活用した技術を開発している背景から、Webサービスや機械学習やデータサイエンスといった分野に強みを持ったエンジニアはより重宝されるでしょう。

また、エンジニアの仕事に学歴は関係なく、年齢に関わらず実力主義の面も強いことから、向上心の高い人にとってはオススメです。

ビジネスサイドに携わりたいのであれば経理職もアリ

残経という仕事に限って言えば、今後さらに自動化が進み、残念ながら需要は徐々に減っていくのではないかと個人的に予想しています。

ただ、IPOを目指しているベンチャー企業や大企業の経理業務は難易度も高く、そこからさらに財務や経営企画といった会社全体の舵取り役を担う人材へとステップアップすることも可能です。

そのため、将来、経営面に視点に立ったビジネスサイドに携わりたいのであれば、経理を経験してみるのもアリでしょう。

どっちを選ぶかはキャリア次第

エンジニアと経理、どちらにも言えることは、専門職として常に勉強を続けていく目的意識を高く持つ必要があることです。

知識や経験は磨き続けなければ、あっという間に寂れますし、忘れていきます。

自分の将来のビジョンと照らし合わせながら、後悔のないキャリアを選びましょう。