プログラミング学習

税理士がPythonを学習することのメリットについて解説する

税理士 Python
  • 税理士としてさらにスキルを習得したい。
  • プログラミングに興味がある。
  • 最近よく聞くようになったPythonってそもそも何?

この記事では税理士あるいは税理士業界で働く人達がPythonを習得することで得られるメリットから具体的な学習方法まで徹底的に解説します。

この記事の筆者の経歴
  • 28歳でITスキルゼロからプログラミング学習を開始し、エンジニアにキャリチェンジする。
  • 現在はRPAの社内業務改善、インフラ系のテクニカルサポートを、Webエンジニアを経て現在はディレクターとしてECサイトの開発・機能改善に携わる。

Pythonとはプログラミング言語の1つ

Pythonとはプログラミング言語のことで、エンジニア界隈やWebサービスを作成する際にも注目されている言語の1つです。

Python 需要

参照元:「TIOBE」HPより

上記のグラフは「TIOBE」と呼ばれるサイトでプログラミング言語の人気度合いを表した指標をグラフ化したものですが、Pythonの需要が2018年ごろから右肩上がりに急上昇しているのがおわかり頂けるのではないでしょうか?

Pythonを税理士業務で扱うメリット

Pythonをうまく使いこなすことで、税理士業務においてもあらゆる場面で業務の自動化を図ることが可能となります。

Pythonを使って自動化できる税理士業務の例
  • 毎月発生する添付ファイルのや複数メールの送信
  • クラウド会計のAPIとスプレッドシートを活用した自動連携
  • 弥生会計から推移表の数字を抽出し、独自のフォーマットに転記

また、Pythonは他のエクセルVBAやRPAといった自動化ツールと比べて有利な側面もあります。

エクセルVBAより記法が理解しやすい

PythonはエクセルVBAと比べると、記述方法が理解しやすいのでプログラミング初学者にとってはとっつきやすいかと考えられます。

また、プログラミング言語にはライブラリと呼ばれる外部のアプリケーションを操作するための機能がついていますが、PythonのほうがエクセルVBAよりもライブラリが充実しているので、開発にも適しています。

例えば、GmailのようなGoogleが提供しているサービスを自動化したい場合、Pythonでプログラムを書いたほうがライブラリも豊富なので、選択肢の幅は広いです。

RPAより挙動が安定している

RPAは基本的に画像認識や画面の座標軸をもとに「クリックする場所」や「フォームに入力したい場所」といったブラウザ上の情報を認識することが多いです。

そのため、Webサイトのデザインが変更されたりした場合に情報がうまく認識できず、処理が止まってしまうと言うこともあり得るのです。

一方でPythonは、Seleniumというライブラリ機能を扱うことでブラウザを制御します。

Seleniumでは、HTMLと呼ばれるWebページを構成する要素を取得することでブラウザ上を認識するので、安定感も高いです。

もちろん、両方とも定期的なメンテナンスは必要ですが、運用面ではPythonで開発したプログラムのほうが挙動の安定度は高いと言えるでしょう。

いずれにしても、ノンプログラミングで操作することが前提のRPAよりPythonでプログラミングをあらかじめ理解しておいたほうが運用面ではメリットが大きいです。

クラウド会計の普及により、プログラミングの知識は必須

税理士業界を生き抜く上でも圧倒的な差別化が図ることができるクラウド会計。

クラウド会計のメリットはなんと言っても、Webサービス上で情報を共有できることや預金通帳の自動仕訳機能がありますが、他にも大きなメリットがあります。

それは、他サービスとのAPI連携です。

APIとはいわゆるサービス同士の情報を共有する仕組みです。

具体的な例で言うと、API連携によりGoogleのスプレッドシートで入力した取引明細をfreeeに自動連携することができます。

こうしたAPIの技術を習得するためには、やはり最低限のプログラミングの理解が必要となるのです。

Pythonを学習する上での注意点

学習に時間がかかる

プログラミング学習は最低でも1〜2ヶ月、学習時間に換算すると100〜200時間程度は見込んでおいたほうが良いでしょう。

また、最初のうちはわからないことだらけで挫折してしまう人も少なくはありません。

そのため、ある程度の忍耐を持って継続的に学習することが重要です。

業務の属人化

自分の業務のみで自動化する分には問題ありませんが、クライアントや社内で自動化ツールを運用する場合は注意が必要です。

プログラムには定期的なアップデートや扱うライブラリによってはメンテナンスも欠かせません。

税理士がPythonを効率的に学習する方法

Pythonは独学でも学習は可能ですが、プログラミングスクールを受講してみるのも手段の1つです。

独学

Webサイトを活用する

まずはプログラミングを知ってみたいいう人にはWebサイトで学習してみることをおすすめします。

Progateは登録することで一部無料で学習することができるだけでなく、面倒な環境構築も不要なので、誰でも気軽に学習できます。

参考書を購入する

ある程度プログラミングを理解して、もっと学習してみたくなったという人には参考書で学習してみるのも良いでしょう。

自分が数多くのPython関連の参考書を比較して良かったのは下記の「シゴトがはかどるPython自動処理の教科書」です。

Excelの自動操作やブラウザ処理の自動化、メールの自動送信といった日常業務でも実践できるツールも紹介しているのでおすすめです。

プログラミングスクール

独学によるプログラミングの挫折率は9割とも言われており、挫折しないための環境も重要となってきます。

テックアカデミー



TechAcademyにはPythonに関連するコースが豊富に用意されています。

  • 4週間・8週間・16週間コースから選べる
  • オンライン完結なので、働きながらでも可能
  • 週2回のマンツーマンメンタリング
  • わからないことは現役エンジニアがチャットサポート

料金は最安で159,000〜(学生は149,000〜)円(税別)で、24回の分割払いも可能で月々6,625〜(学生は6,209〜)円から受講できます。

TechAcademy [テックアカデミー]はオンラインプログラミングスクールの受講者数No.1ということもあり、子育てや仕事との両立を実現したい人には特にオススメです。

税理士にとってプログラミングは大きな武器になる

中小企業の減少や不況により税理士の報酬は年々下がってきています。

よって、税理士は単に税務を極めるだけでなくより付加価値が高く、幅広い業務にも対応できるスキルが必要となってきます。

その1つの手段として、プログラミングはうってつけです。

ぜひご参考に!


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