プログラミング学習

GASとエクセルVBAの違いについてざっくりと比較してみる

GAS エクセルVBA
  • エクセルVBA(もしくはGAS)ってそもそも何?
  • エクセルVBAとGASって何が違うの?
  • エクセルVBAとGASって具体的に何ができるの?

一般的にVBAと聞いてなんとなく思い浮かぶのは、Windowsで扱うエクセルVBAが多いのではないでしょうか?

一方で、似たような業務用ツールとしてGoogleが提供しているGASというサービスもあります。

今回はこれらの違いについて詳しく解説していきましょう。

この記事の筆者の経歴
  • 税理士業界で働いた時にエクセルVBAに触ってみてプログラミングに興味を持ち始める。
  • 29歳でエンジニアにキャリアチェンジ。
  • 現在はVBAやGASといったツールを用いながら、社内外の業務改善に従事

GASとは?

GASとはGoogle Apps Scriptが提供しているサービスで、GmailやGoogleカレンダー、スプレッドシートといったGoogleがインターネット上で公開しているサービスをプログラミング言語を用いて自動化することができるツールです。

エクセルVBAとは?

エクセルVBAの詳しい解説については、こちらの記事に概要を書いてるのでぜひ併せてご覧ください。

GASとエクセルVBAでそれぞれできること

GASとエクセルVBAはいずれも業務の自動化を目的として用いられることが多いツールですが、自動化の範囲にはそれぞれ違いがあります。

エクセルVBAの場合

エクセルVBAに関しては、WordやPowerpoint、OutlookといったOfficeアプリであれば連携して操作が可能です。

ただし、デスクトップアプリケーションのため、OfficeシリーズをインストールしているPCでのみしか扱うことができません。

自動化の具体例は以下の通りです。

  • Officeシリーズ間の作業の連携
  • エクセルで作成した請求書の自動転記
  • 毎月の月次レポートの資料作成etc…

GASの場合

一方で、GASに関してはネットワーク環境とGoogleのアカウントさえ取得しておけば、Googleで利用している全てのサービスを無料で操作することが可能です。

自動化の具体例は以下の通りです。

  • スプレッドシートの入力作業の自動化
  • Gmailの一括送信の自動化
  • メールで送信された添付ファイルをGoogleドライブにアップロードetc…

GASとエクセルVBAの違いとは?

GASとエクセルVBAの違いとしては主に以下のようなものがあります。

GAS エクセルVBA

            プログラミング言語

Javascript VBA
できること googleが提供しているサービスの自動化 Officeアプリ内のサービスの自動化
学習方法 MacとWindows両方可 WIndowsのみ

プログラミング言語

エクセルVBAはMicrosoft社が開発したVBAというプログラミング言語で操作します。

VBAはエクセルだけでなく、ワード・パワーポイント・Access等のOfficeシリーズのソフトウェアを操作するための言語です。

一方でGASのプログラミング言語はJavascriptです。

Javascriptはエンジニアの仕事でも利用する機会が多く、非常に汎用性が高いプログラミング言語でもあります。

どちらのプログラミング言語も記述方法は異なりますが、条件分岐や変数といったプログラミングの基本的な考え方は同じです。

そのため、どちらか一方をある程度習得しておけば、新たなプログラミング言語を学習することはそれほど難しいことではありません。

記述方法に関してもそれほど複雑なソースコードではないので、JavascriptとVBA、どちらにしても初学者にとってはとっつきやすいプログラミング言語となっています。

学習方法

パソコンの使用環境

エクセルVBAに関しては、エクセル自体がWIndowsPCでのみ提供しているサービスなので、MacPCで使用することはできません。

また、Office365というクラウド上でOfficeシリーズを使用できるサービスもありますが、インストールが必要で機能にも制限があるため学習には適さないです。

一方で、GASに関しては先ほどでも述べたとおり無料のWebサービスなので、WindowsとMac両方で学習することが可能です。

情報量

参考書やインターネット上に関する情報はエクセルVBA・GASどちらも充実しており、独学でも充分可能です。

参考書に関してはエクセルVBAの方が歴史もあることから種類も豊富ですね。

プログラミングスクール

独学によるプログラミング学習の挫折率は9割近くとも言われており、学習当初はとにかくわからないことが山のように出てきます。

もし、独学では厳しいなと感じたらプログラミングスクールに通ってみることも1つの選択肢でしょう。

GASを習得する上で必要なJavascriptを学習できるスクールがTechAcademy [テックアカデミー]です。


TechAcademyの主な特徴
  • 4週間・8週間・16週間コースから選べる
  • オンライン完結なので、働きながらでも可能
  • 週2回のマンツーマンメンタリング
  • わからないことは現役エンジニアがチャットサポート

TechAcademy [テックアカデミー]はオンラインプログラミングスクールの受講者数No.1ということもあり、子育てや仕事との両立を実現したい人には特にオススメです。

 

一方で、エクセルVBAを学習できるプログラミングスクールで有名なのが、KENスクールです。

※ちなみにTechAcademy [テックアカデミー]にはVBAを学習できるコースは用意されていません。

KENスクール[ピーシーキョウシツ]
KENスクールの主な特徴
  • 基礎・初級・応用とコースが選べる
  • 個別指導で挫折させない環境が整っている
  • 働きながらの学習も可能

KENスクールは個別指導と実務さながらのカリキュラムを強みとしており、開校から30年近くと他のプログラミングスクールと比べても実績やノウハウは高いです。

校舎が限られているのがやや難点ですが、好きな時間帯に学習できるので柔軟なスケジュールにも対応できます。

 

自分もプログラミングスクールで学習した経験がありますが、スクールの最大のメリットとしては、わからないことをその場ですぐに聞くことができる環境にあるので、有効活用してみるのもアリでしょう。

目的の用途に合った選択が重要

総合的な観点から言えば、GASの方が活用の幅が広く、サービスも使いやすいことから初心者にとっては学習しやすいツールとなっています。

最近はgoogleのサービスを活用してワークフローを組んでいる企業も増えてきているので、GASの需要は今後も伸び続けるでしょう。

ただ、日本の企業ではWindowsPCを採用していることもまだまだ多いことから、日常業務の効率化の面で言うとエクセルVBAの方が貢献度は高いかもしれません。

ご自身のキャリアプランに合った方向性でこの機会にぜひ学習してみてはいかがでしょうか?