プログラミング学習

税理士がExcel VBAを扱うメリットとデメリットをまとめる

税理士 vba
  • Excel VBAについて簡潔に知りたい。
  • 税理士がExcel VBAを活用する場面ってどんな時?
  • Excel VBAを学習するメリットやデメリットってなに?

今回は税理士の方々に向けたExcel VBAの解説についてまとめたいと思います!

この記事の筆者の経歴
  • 税理士業界を約4年弱経験した後、ITスキルゼロからプログラミングを学習し、29歳でエンジニアとしてキャリアチェンジする。
  • RPAによる業務改善、テクニカルサポート、Webエンジニアを経て現在はディレクターとしてECサイトの運営に携わる。

そもそもExcel VBAとは?

Excel VBAとはExcelをVBAと呼ばれるプログラミング言語を用いて操作することを言います。

プログラミング

VBAというのは、Microsoft Office製品に搭載されているプログラミング言語のことで、Excelだけでなく、WordやPowerPointといったツールも操作が可能です。

ちなみにVBAと併せてよく聞かれるマクロというのは、操作を自動化するための機能のことでプログラミング言語の知識は不要です。

税理士がExcel VBAを扱うメリット

業務の効率化

言わずもがなですが普段、Excelで定型的に発生する入力作業があれば、VBAでプログラムを記述することで自動化することができます。

1時間、もしくは1日程度かかるような膨大な入力作業もVBAで自動化することで数分程度に短縮することができるのが大きなメリットです。

プログラミングスキルが身に付く

VBAをマスターすることでプログラミング言語の基本的な考え方や学習方法を身につけることができます。

プログラミングの3つの基本処理

  • 順次
  • 条件分岐
  • 反復

ざっくり説明すると、プログラムとは上記の3つの処理を組み合わせることで目的を実現しており、これは他のプログラミング言語においても変わりはありません。

そのため、VBAをマスターできればRPAやGASといった似たような自動化ツールをさらに学習したくなった場合でも、学習にかかる期間はプログラミング初学者に比べるとそれほどかからないでしょう。

Excel VBAのデメリット

業務が属人化する

これまで説明した通り、Excel VBAはプログラムを書きますので、VBAのプログラミング言語を書いたり読めたりする人でないと継続的に使用することはできません。

どんな人が作ったプログラムも作って終わりではなく、その後も定期的なメンテナンスが必要となるからです。

その要因として、自動化するグラフのフォーマットが変わったり、拾ってくる数字の形式が変化したりと様々です。

よって、Excel VBAを扱える人材でなければ、万が一エラーやプログラムが動かない等が発生した場合に対応することが難しいというデメリットはあります。

学習コストがかかる

VBAの習得にかかる期間はだいたい100~200時間ぐらいです。

簿記2級の習得にかかる期間が250時間ぐらいなので、ある程度の継続的な学習は必要となります。

とはいえ、上記で述べたように3つの基本処理と基本的な文法を抑えておけば、それほど学習のハードルは高くないでしょう。

税理士事務所におけるExcel VBAの活用事例

  1. 会計ソフト→Excelによる試算表の作成
  2. 毎月のお知らせをOutlookメールで一斉送信

自分が税理士業界で働いていた頃の業務の中で自動化するとしたら上記のようなものが挙げられます。

いずれも定型的な手作業で①に関しては30分〜1時間程度、②に関しては数時間程度かかっていたかと思います。

時間以上に上記のような単純作業は自分にとってかなり苦痛だったので、もう1度遡って業務をやるとしたらVBAを書いて自動化するでしょう。

Excel VBAの学習方法

Excel VBAは書籍が充実しているので、独学でも十分に習得することが可能です。

ただ、独学で学習してみたものの、エラーでつまづいた時にどう解決すればわからない、学習が継続できないという場合はプログラミングスクールを活用するのも良いでしょう。

Excel VBAを学習できるプログラミングスクールで有名なのが、KENスクールです。

KENスクール[ピーシーキョウシツ]
KENスクールの主な特徴
  • 基礎・初級・応用とコースが選べる
  • 個別指導で挫折させない環境が整っている
  • 働きながらの学習も可能

KENスクールは個別指導と実務さながらのカリキュラムを強みとしており、開校から30年近くと他のプログラミングスクールと比べても実績やノウハウは高いです。

校舎が限られているのがやや難点ですが、好きな時間帯に学習できるので柔軟なスケジュールにも対応できます。

 

自分もプログラミングスクールで学習した経験がありますが、スクールの最大のメリットとしては、わからないことをその場ですぐに聞くことができる環境にあるので、有効活用してみるのもアリでしょう。

Excel VBAはプログラミングの基礎を学ぶ意味で最適

Excelをよく活用する税理士にとって、VBAはプログラミングを学ぶ上でも業務の効率化においても最も有効活用しやすいツールかと思います。

また、RPAやGAS、ノーコートツールといった様々な効率化ツールが登場していることもあり、税理士事務所で働いてる人にとってもこれらのツールに対応できる人材はより重宝されることでしょう。

プログラミングのリテラシーは非エンジニアであっても、今後ますます活用する場面は出てくる可能性が高いです。